いちばんの大きな違いは,戸籍は「身分関係を証明するもの」であるのに対し,住民票は「住所地を証明するもの」であるということです。
また,戸籍は,筆頭者をはじめその戸籍にいる全員で1つの単位となります。
ですから,例えば夫婦と子供(未婚)がいれば,3人で1つの単位(戸籍)ということです。
これに対し,住民票は個人が1つの単位です。ただ,その個人の住民票は世帯ごとにまとめて編成されています。
例えば,子供が大学進学のため,実家から別の市町村へ住民票を移し一人暮らしをするとします。
そうすると,その子供1人の新しい住民票(一世帯)が作られ,その子は元の世帯の住民票から抜けることになります。(※だからと言って,その子供が戸籍から抜けることはありません。)
また,請求先についてですが,戸籍は本籍地の市町村で,住民票は住所地の市町村です。
なお,本籍地は,住所地と関係なく全国どこにでも置くことができますが,一般的には出身地であったり,結婚すればその住所地とすることが多いようです。