@1日ごとの時間外労働,A1週間ごとの時間外労働をカウントしましたので,最後は,
B変形期間を通じて時間外労働になる時間をカウントします(1週間単位の変形労働時間の場合は前回やり方Aまでで終了です)。
つまり,変形期間における法定労働時間の総枠を超えて労働した時間です(@,Aで時間外労働とされた時間は除く)。
変形期間における法定労働時間の総枠の算出方法は,
「40時間×変形期間の歴日数÷7日」です。
例えば,変形期間1ヶ月(30日)=171時間25分(171.42時間)
変形期間1ヶ月(31日)=177時間8分(177.14時間)
変形期間1年(365日)=2,085時間42分(2,085.71時間)
1日及び1週間ごとの時間外労働に該当しなくても,上記のようなそれぞれの法定労働時間を超えれば,それは時間外労働として計算しなければなりません。
ですから,@1日ごとの時間外労働+A1週間ごとの時間外労働+B変形期間を通じた法定労働時間を超える時間外労働=変形労働時間制における時間外労働数ということになります。